夜に見た太陽



いや、中二病か笑笑

それから、家についた。

「ありがと。送ってくれて」

そしたらイキナリハグをされた。
「え⁉︎ちょ離してよぉ〜、お母さんと、お兄ちゃんしん……」

言いかけた言葉は出てこなかった。
心配する筈がないから……

「俺はさぁ〜軽くしてるから抜け出れんだろ?笑笑」

「え……」

そんなのずるいよぉ〜

タタタタタタ
「雪乃ーーーー」

「雪乃ーー」

「あーもー離して」
ドン

「あごめん」

「いや、いーわ」

お母さんとお兄ちゃん?

心配したの?

「もー心配したじゃないの?最近物騒なんだからぁ…」

「そーだよ。雪乃俺らマジ誘拐されたんじゃねーかと思ったじゃんか」

ツー

頬につたる一筋の涙が流れた。

「え?ちょ何泣いてるん?」

「嬉しくて」

知らないうちにゆうちゃんはいなくなっていた。

「は?」

「心配してくれて嬉しかったの」

「は?馬鹿じゃないの?」

そう言ってお母さんがハグをした。




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