夜に見た太陽
「……な、何赤くなってんだよ?」
「…………………」
「……俺も赤くなんだろ?」
と、横を向きながら赤くなり言われた。
えぇ〜〜〜
ますます赤くなるじゃんかぁ〜
けれどゆうちゃんとうちは離れようとはしなかった。
ドキドキ
ますます心臓の音が早くなる。
ゆうちゃんはうちを抱き寄せた。
「あのさぁ……」
沈黙を最初に破ったのはゆうちゃんだった。
「ごめんね。ごめんね。」
え?
何?何?
「話あるからちょっと人通りが少ない所いこっか」
と、ゆうちゃんが離れた。
今は手も繋いでくれない。
何分歩いたのだろうか?
人はいないで家も立っていないで暗い町にやってきた。
昔のうちの心見たいだ。
「うちの近所にこんな町合ったんだぁ〜」
と、明るく言った。
「あぁ」
ゆうちゃんは、うちと裏腹に真剣な顔になっていた。
「話しってなーに??」
何の話しかわかんないけど嫌な話しなのは確かだった。