夜に見た太陽
透けている。
「あれぇ〜俺またあの世に行くんかなぁ?」
と、ふざけてうちの肉体に手を触れたけどやっぱり通り抜けてしまった。
「こ、これじゃあさもうさキ、キスも出来へんなぁ?」
「なんで関西弁?」
と、笑ってみせたけどやっぱり嫌かもぉ?
ふとゆうちゃんを見たら泣いていた。
まるで子供の様だった。
ゆうちゃんが泣いてるのが嫌だからこう言っていた。
「まだゆうちゃんとキス出来るよ」
「へ?」
身体が勝手に動きまたゆうちゃんに軽いキスをした。
肉体が通り抜けてるけど何度も何度もキスをした。
泣きながら何度も何度も何度も何度も
だんだん透ける所か足が消えていく。
「ゆうちゃん」
つい大声でゆうちゃんの名前を叫んでいた。
ビクと肩を震わせた。
「何?急にびっくりするじゃんかよー」
「ごめん」
と、一言謝った。
けどそのゆうちゃんの顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。
「ゆうちゃん。男でしょ?男なら泣くな……」
「でも……」