夜に見た太陽

「でもじゃない。……お別れがもっと辛くなるじゃん」


「そっか。そいや俺男だったな」

と、笑ったゆうちゃん。

またゆうちゃんとこの様に笑える日はやってくるのだろうか?



あったら嬉しいけど……


多分もうそんな日は現れないと思う。
ゆうちゃんが生まれ変わらないとないと思う。

ずっとゆうちゃんが好きでした……

「俺は、まだ好きだよ」


え?
私声出してないよね?

「うん。出してないよ」


「ちょ待って。出してないのに、なんで思ってる事がわかるの?」

そんな疑問を浮かべた。

「雪乃ちゃんが好き過ぎて」

そんなくさい台詞言った本人が大爆笑してる。

くさい台詞だったけど顔がほてってる。


「トマト」

そう言ってからかってくるゆうちゃん

「何よ」

と、後ろを向いた。
「雪乃………ちゃん」

「何?」

後ろを向きながら返事をした。

「またあした」

え?

ま・た・あ・し・た?

また明日なんてこないじゃん

もしかして最初から最後までドッキリ?

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