甘い甘い誘惑
「超、ご機嫌だね。優里。今日も、王子様にあ・え・た?」

「友香、声が大きいよ。」

友香は、『ゴメン、ゴメン』と小声で、顔の
前に両手を合わせる。


「っうん。今日も、バッチリ、いたよ。」

「ほんと、嬉しそうだね。そんなに
大好きなら、告白しちゃえばいいのに…。」

「見てるだけでいいの。あんな、
カッコいい人、彼女、いるに決まってるよ。
それに、だめだったら、もう、あのコンビニ
もう、行けないし。」

「別に、優里がいいなら、それ以上何にも
言わないけど…、ね。」


友香は、まだ、何か言いたそうだ。

そうこうしているうちに、教室に着いた。
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