甘い甘い誘惑
優里ちゃんにも、敵意むき出しになっていた。


優里ちゃんに嫌な思いをさせるのが、
許せなく、女には優しい俺が、初めて、
女にキレた。


ショッピングモールの外のベンチで並んで、
座って、優里ちゃんの顔を見ると、
泣きそうになっていた。


その顔が、あまりにもかわいくて、
抱きつきたい気持ちを押さえるのに
精一杯だった。
< 49 / 107 >

この作品をシェア

pagetop