甘い甘い誘惑
ほどなくして、キッチンから、不揃い
マグカップを持って、戻ってくる。


「さっ、食べよう」

と、コンビニの袋から、プリンのカップを
取りだし、テーブルの上に置く。


プリンの上にクリームがのっていた。


一口、食べてみる。


『幸せ…。』

最高に、美味しかった。


「俺にもちょうだい」

と、私が持っているスプーンの手を持って、
自分の口へはこぶ。


「優里と間接キスだ。」

とニコニコして言ってのけた。


「要の自分のあるのに…。」

とすねてみる。


「そんな、優里もかわいい」

甘すぎる言葉に、戸惑う。


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