甘い甘い誘惑
「俺、優里の事が、
あまりにも可愛いかったから、つい、
止められなかった。
…でも、俺の正直の気持ちだから、
謝るつもりは、ないわ。」

と、私の目を、真っ直ぐに見て、
私の手の甲の上に彼の手のひらをのせ、話す。


あまりにも甘い言動に、ドキドキさせられ
ぱなし。


「俺、本当は、もっと一緒にいたいけど、
優里、高校生だし、そろそろ送ってくわ。」


時計を見ると、6時前だった。


「いいよ、ひとりで帰れるよ。」

「俺が送ってきたいの。」


結局、家まで送ってもらうことになった。


< 66 / 107 >

この作品をシェア

pagetop