甘い甘い誘惑
学校が終わってすぐに、要に電話する。

『なかなか、出ないなあ。』

出ないので、切ろうかと思った時、

「…。もしもし、優里?」

「うん。
何か、声がおかしいよ」

「ちょっと、風邪ひいたみたいで、
ダウンしてた…。
うちに来て。」

「分かった。」


『振られた訳では、なかったんだ。』

と病気の要には悪いけど、久々に顔を
見れることが嬉しかった。


『これって、…恋!?』

呟いた。


電話を切ってすぐに、コンビニへ駆け込む。

スポーツ飲料、ヨーグルト、栄養ドリンク…。


とりあえず、思い付くものを買って、
要のアパートへ向かった。
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