一途な彼は俺様モンスター
あれって…明らかに人じゃないよね。

ってことは、モンスター?


なんでモンスターが、私たちを襲うの?






「ケケケ…」


宙に浮き、その緑色のモンスターを睨む空翔さん。

そんな空翔さんを見て、モンスターはニヤニヤと笑った。



空翔さんたちと違って、このモンスターは口が聞けないのかな?

さっきから、笑ってばかりいるし…

同じモンスターなのに、こんなに違うの?


空翔さんたちはモンスターだけど、普段は人間にしか見えないのに…





ドガーーーーンッッッツツ



!!!




また大きな音…

モンスターが、空翔さんめがけて攻撃した。



このモンスター…

なんで空翔さんを襲うんだろ…






「お前の目的は浅海だろ」







私…!?







「ケケケケ…」






笑いながら、空翔さんに突っ込んでいくモンスター。

空翔さんはニヤリと笑い、右手にグッと力をいれた。そして…






「俺に喧嘩売るのは…100年早えよ…」

「ケケケケ…」






ズッドーーーーーンっっつつつつ








「空翔さんっ!」




空翔さんの手から、白い光のようなものが出たと思ったら、さっきよりももっと大きな音が響いた。

さっきのモンスターも、空翔さんの姿も見えなくなり、私は思わず叫んでいた。
< 102 / 202 >

この作品をシェア

pagetop