一途な彼は俺様モンスター
部屋のドアをノックする音が…




「どうぞ」


私はドアに向かって返事をした。




ガチャ


「入るよーん…あ!」



部屋をノックして入って来たのは、真由子さんだった。

真由子さんは、グレーのパンツスーツを着てメイクをばっちりしていた。





「おはようございます!」

「おはよう!てか制服着てる~かわいい♪」


後ろから、私に抱きついてくる真由子さん。





「そんなことないですよ…」

「いや似合うわよ!いいなー高校生かぁ~私も制服着たいな~今度貸して~♪楓雅に見せるからー」

「コスプレですか…?」

「そ。あはは」


真由子さんは、制服よりも女教師タイプだと思うけど…





「ご飯出来てるから食べなねー!パンとコーヒーだけだけど~」

「はい(笑)あ…空翔さんは?」


そういえば、今日は朝から見てないけど…






「ああ!今日は早番だからって、朝早く出かけたよ」

「え?早番?」


そうだったんだ…

昨日そんなこと言ってなかったけど…





「学校にはバネも連れてけって行ってたわよ。またモンスターに狙われないように」

「…わかりました」









「学校なんて行くの初めてデスヨ~」


8時過ぎ

私はバネちゃんと学校へ向かって歩いていた。





「ハハ、そうだよね~でもあんまり面白いところじゃないけどね…バネちゃんは退屈かも」

「ボクの使命は浅海様を守ることなので、退屈なんかじゃありませんヨ」

「ふふ、ありがとう」


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