一途な彼は俺様モンスター
言われみれば、その爺さんからはモンスターの気配がしたそうだ。
「わしはこの坊主をおぶるから、お前はこれを持て!」
「えっ…」
楓雅はその爺さんから、大きなリュックサックを渡された。
「お爺さん…空翔を助けられるのか?」
「心配するな、わしは医者じゃ。お前…名は?」
「…楓雅」
「楓雅、この辺りに雨風をしのげる場所は?」
「俺と空翔の家がある!」
「そうか、そこまで案内せい」
「うん!」
楓雅はリュックサックをしょい、俺たちの家まで勢い良く飛んだ。
後ろをみると、その爺さんは俺をおぶってついてきていた。
そして家に着くと、爺さんは空翔を布団に寝かした。
「楓雅…さっきの川まで戻って、水くんでこい」
「わかった!」
「それと、そのリュックよこせ」
「うん!」
爺さんはリュックから分厚い本を取り出し、手馴れた手つきでペラペラとめくった。
そしてページを開いた状態で、楓雅に本を見せる。
「ここに書いてある薬草を集めて来い。この辺になら、生えてるから安心せい」
「うん…わかった…」
そして爺さんはリュックから色んな医療器を出して、空翔の足や腕を見ていた。
「…お爺さん・・・・・」
「なんだ?」
「空翔を…絶対助けてくれよ……」
楓雅は涙をこぼしながら、爺さんに深々と頭を下げた。
爺さんは一瞬手を止めて、楓雅の方をちらっと見た。
「このケガした坊主に比べて、お前は心優しく大人しいタイプのようじゃな」
「・・・・・」
「お前は無茶をしたりする性格じゃない。だから、いつもこの坊主が、お前を心配させる…違うか?」
「……」
楓雅はこくんと頷いた。
「わしはこの坊主をおぶるから、お前はこれを持て!」
「えっ…」
楓雅はその爺さんから、大きなリュックサックを渡された。
「お爺さん…空翔を助けられるのか?」
「心配するな、わしは医者じゃ。お前…名は?」
「…楓雅」
「楓雅、この辺りに雨風をしのげる場所は?」
「俺と空翔の家がある!」
「そうか、そこまで案内せい」
「うん!」
楓雅はリュックサックをしょい、俺たちの家まで勢い良く飛んだ。
後ろをみると、その爺さんは俺をおぶってついてきていた。
そして家に着くと、爺さんは空翔を布団に寝かした。
「楓雅…さっきの川まで戻って、水くんでこい」
「わかった!」
「それと、そのリュックよこせ」
「うん!」
爺さんはリュックから分厚い本を取り出し、手馴れた手つきでペラペラとめくった。
そしてページを開いた状態で、楓雅に本を見せる。
「ここに書いてある薬草を集めて来い。この辺になら、生えてるから安心せい」
「うん…わかった…」
そして爺さんはリュックから色んな医療器を出して、空翔の足や腕を見ていた。
「…お爺さん・・・・・」
「なんだ?」
「空翔を…絶対助けてくれよ……」
楓雅は涙をこぼしながら、爺さんに深々と頭を下げた。
爺さんは一瞬手を止めて、楓雅の方をちらっと見た。
「このケガした坊主に比べて、お前は心優しく大人しいタイプのようじゃな」
「・・・・・」
「お前は無茶をしたりする性格じゃない。だから、いつもこの坊主が、お前を心配させる…違うか?」
「……」
楓雅はこくんと頷いた。