一途な彼は俺様モンスター
もう何百回、お兄ちゃんにこうやって背中をさすってもらっただろう…

なんで私は、こんなに体が弱いんだろう…


お兄ちゃん。

ごめんね…






夜11時半


吐血が治まった私は、自分の部屋のベットに寝ていた。

お兄ちゃんには「安静に寝てろ」と言われたが、今日はなんだか寝れそうにない…



1日中家にいて、疲れてないということもあるが…

さっき食料庫で見てしまったものを考えると、とても眠れそうにない。




今、お兄ちゃんはお風呂に入ってる。


私はむくっと起き上がり、そっと部屋から出て、廊下の突き当たりの、あの食料庫へ向かった。



やっぱり気になる…

もう一回、ちゃんと確かめたい…


私は食料庫のドアを開け、静かに電気をつけた。

他の部屋に比べて、この部屋の電気はなんだか薄暗く感じる…



私は冷凍庫にかぶさっている布を取り、そっと扉を開けた。

またヒヤッとした、冷気が漂い、一気に辺りが寒くなる…
< 15 / 202 >

この作品をシェア

pagetop