一途な彼は俺様モンスター
「あ、待ってよ~」

「待てよ空翔ー!」


私と楓雅は、空翔を追いかけた。



ほらね。

なんだかんだ言って、空翔は優しいんだよ…

ちゃんと知ってるんだから…






バシャバシャ



「キャーー」

「冷て!」

「やめろよ~」


お昼を食べた後、また川に戻ってきた私たちは川に入って遊んでいた。


空翔と楓雅に出会ってから、毎日楽しくてあっという間に過ぎた。

2人が大好きだった。


優しくて、面白い楓雅は『ふーちゃん』とあだ名をつけて呼んでいた。

私にとって楓雅はお兄ちゃんみたいな存在で、なんでも話せたし心を許せた。


空翔は…




「キャ!」




ぽちゃん!






川遊びに夢中になってはしゃいでいると、バランスを崩してしまい、川に尻もちをついてしまった。






「冷たああー」


足を川の水につけている時よりも、お尻がすごく冷たく感じる。





「バカだな…」

「うるさい!」


すぐに空翔が駆け寄ってきてくれて、私に手を差し延べてくれる。

顔は呆れているけど、優しい顔をしてる空翔・・・




2人と遊ぶのが好きだった。


私にとって、初めて出来た親友…



でもね、楓雅の好きと空翔のことが好きという気持ちが…違う気がする…






楓雅のことは、友達として本当に大好き。

空翔のことは…友達としても好きだけど………


なんか…独り占めしたいって、思う時があるんだ。
< 155 / 202 >

この作品をシェア

pagetop