一途な彼は俺様モンスター
すると、黒縁のメガネをかけた女の人が、ドアから顔を出す。



「ああ、とっくだ」

「ホント?良かった…」


その女の人は、部屋に入って来る。



「俺も入るよー」


!!

女の人に続き、今度はかわいい系の男の人も部屋に入って来る。



この人たち誰!?




「浅海ちゃん、はじめまして!私は医師の真由子(まゆこ)よ。よろしくね!」




さっき言ってた、医者ってこの人?



「…よ、よろしくお願いします」

「あ、そのままでいいって!今は絶対安静よ!」


起き上がろうとすると、その医師の真由子さんが、私を止めた。


真由子さんは白衣姿で、黒いきれいなロングの髪をしていた。

顔立ちもすごく綺麗で、大人の女性らしさを醸し出している人だった。




「俺は楓雅(ふうが)♪俺も空翔と同じヴァンパイアだよーん」

「え?」


この人もヴァンパイア!?



「ちなみに、俺のパートナーは真由子♡」


真由子さんの肩を抱く、楓雅さん。

呆れた表情で楓雅さんを睨む真由子さんを見て、2人の関がなんとなくわかった。




ヴァンパイアが…私の前に2人……

これは、やっぱり夢なんじゃ…?



「この家にバネも入れて、4人で住んでる。これからは、お前も入れて5人になるんだ」



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