一途な彼は俺様モンスター
オレンジジュースを飲みながら、頭を掻くバネちゃん。



バネちゃん、星柄のパジャマ着てる…

帽子もかぶってるし、すごくカワイイ。


男の子だけど、私は『バネちゃん』と呼ぶことにした。






「ところで浅海ちゃん。今日は体調いいみたいね」




私の顔を覗き込みながら言う、真由子さん。




「…はい、昨日はよく眠れて……」

「そう。空翔が一緒だったからかしら♪」




「ち、違いますよ!(汗)」

「フフ、冗談よ♪ねえ、浅海ちゃんの体をもっと詳しく調べたいんだけど、いいかしら?」

「え?」


私の体を?




「空翔から少し聞いてると思うけど、浅海ちゃんの体は少し特殊なのよね。その話もあるし、ちょっと私の部屋に来てくれない?」

「…はい」


何されるのか少し怖かったが、私は真由子さんについて行くことにした。




「ついでだから、真由子から色々教えてもらえよ」




私が立ち上がると、空翔からそう言われた。





パタン…


真由子さんの部屋に入り、ドアを閉める私。




「うわぁ…」


その部屋には、たくさんの医療機器や器具…それから数え切れない程の本があった。
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