一途な彼は俺様モンスター
空翔さんは、私を抱えながら、自分の部屋のドアを開けて中に入った。

そして私を、空翔さんのベットの上に下ろす。




「オヤスミ…」

「なっ、ちょ……」


部屋の電気を消して、部屋から出ていこうとする空翔さん。




「ま、待って!これって、どういうことですか!?」


部屋を出ていこうとする空翔さんを引き止めると、空翔さんは渋々こっちを振り返る。




「俺はあっち(リビング)のソファーで寝るから、お前はここで寝ろ」

「どうして…?」

「買ったベットが届くまで、俺のベットで寝ていいから…」




「そんなっ…いいです!私…床に布団敷いて寝ますから…」

「いいって。俺がベットで寝て、お前は床になんて寝せられっかよ」

「本当に、私大丈夫ですからっ!空翔さんはここに寝てくだ………」


私がそう言ってベットから降りようとすると、空翔さんは少しイラッとしたような顔をして、

私を無理やりベットの奥に追い込み、自分もベットの上に乗っかる。




「…こいよ」

「・・・っ(汗)」


そして寝転んで、自分の隣のベットのスペースをポンポンと叩いて、私を呼んだ。






「今日は…空翔さんのベットで寝ます………」

「イイコだ」


空翔さんはベットから降りて「おやすみ」と言って、部屋から出て行った。





しーん……



「・・・・・」
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