一途な彼は俺様モンスター
まるで泥棒のように、物音を立てずにそっとソファーに近づく…




ス…


ソファーの背もたれの方から、顔を出して覗き込む。




「・・・・・」


ソファーの上に、スヤスヤと寝息をたてる空翔さんがいた。

私はソファーの座る方に回り、その場にしゃがみ込んだ。




暗闇の中で目が慣れてきて、空翔さんの寝顔がうっすらと見える。



こんなとこで寝て、ちゃんと熟睡できるのかな…

体とか、痛くならない?



寝ている空翔さんを、じっと観察する。



空翔さん…

寝てる顔もカッコイイな…

すごく整った顔してる…





ちょん…




なんとなく、空翔さんの手をちょんと突付いてみた(笑)


これって…

眠ってる、赤ちゃんを触る感覚?




グイ



っ!!!


寝てる空翔さんに、軽く癒やされていたら…突然空翔さんに、手を引っ張られた。




「…何してんの?」


私を自分の方に引き寄せ、顔を近づけてくる空翔さん。




「ねね、寝たフリしてたんですか!?」
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