一途な彼は俺様モンスター
「慣れないベットだからか?」

「いえ、そうじゃないですっ。ただ…初めてのことばかりで…まだ興奮気味ってゆうか…」

「へえ、興奮してんだ?」

「こ、興奮てそうゆー意味じゃないですよっ?」

「…どうだかな」

「もう!」


しーんと静まり返っているリビングで、私と空翔さんの声だけが響く。




「真由子さんたちも、寝たんですかね…」

「さぁな。多分寝たんじゃね?バネはさっき寝たけど…」

「そうですか…」



う…


何気ない会話をしていると、空翔さんの腕が何気なく私のいるソファーの背もたれの方に…




こ、この行動に、特に深い意味はないよね…(汗)?

すごく自然だったし…


でも、どうしたらいいんだー(汗)

このまま動けない…




パサ…




っ!!!!



今度は、私の背もたれの方に回している手で、私の髪の毛を触ってくる空翔さん。



「柔らかい髪だな…」

「そ、そうですか…」


ヤバイ!

めっちゃ、ドキドキするっ




「黒くてふわふわの髪…髪質も、全然変わんねえな」


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