一途な彼は俺様モンスター
二人とも、私たちを見てニヤニヤと笑っている。




「ノーーーーーーーっっつつ!!!」


私は空翔さんのあごをぐいっと離し、全力で拒否した。







「見ーっちゃった!」

「朝からラブラブ♪」


朝食中も、真由子さんと楓雅さんは私たちをからかう。




「・・・・・」


ムスッとして、黙々と朝食を食べる空翔さん。



お、怒ってる…?

さっきのは、さすがにまずかったかなぁ(汗)






「空翔ー今日仕事はどうすんだ?」




楓雅さんは、思い出したように言った。




「んー…休もうかな。これもいるし」


これ?(汗)



真顔で、私を指を指す空翔さん。



私、これ扱い?

そんなに、さっきのことまずかったかな…




「そうだ!浅海ちゃんも、二人の働いてるジムに行けばいいんじゃん♪」




真由子さんは、そう言って野菜ジュースを飲んだ。




「私…が?」

「そうそう!体力つけるためにも、少し運動した方がいいよ。空翔のクラスに入れば、一日中一緒にいられるでしょー?」



そっか。

空翔さんて、クラス持ってるんだよね?


確か女性のクラスらしいし、私の安心ちゃ安心だけど…



っ!


空翔さんと目が合う。





「そうすれば…?」


肘をついて、こっちを見る空翔さん。




「でも…家事やらないと…」

「バネがやるよ」

「バネちゃんが?大丈夫?」


私がそう言うと、口にジャムをいっぱいつけたバネちゃんは「大丈夫ですヨー」と元気いっぱい言った。
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