一途な彼は俺様モンスター
ぜえぜえっ…


ハァハァ…



私はヨロヨロしながら、ランニングマシンを歩いていた。



キツイ…

ただ歩くだけなのに、こんなに辛いの!?





「お前…そんなに辛いなら、やめてもいいぞ?(汗)」


近くにいる空飛さんが、心配そうに言う。





「あとちょっとだから、頑張るよ…」


こんなに汗かいたのって、久しぶりかも。





「空飛さーん!ちょっと~」




すると、どこからか空飛さんを呼ぶ生徒さんが。





「ちょっと行ってくるけど、無理すんなよ」

「は、はーい…」


空飛さんは、私のいる場所から離れて行った。

そして、そのすぐあと…ランニングマシンが止まった。





「はぁ、はぁ…」


終わったよ。

やりきった…



近くに置いていた自分のタオルで、顔や首の汗を拭く。





「浅海さま、浅海さま」



え…?





すると、誰かが私の下で、私のズボンを引っ張った。

下を向くと…






「バネちゃん!?」
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