一途な彼は俺様モンスター
私の首に、顔を埋める空翔さん。

そして私の首筋に、濃厚なキスを落とす…


体にグッと力が入り…まるで石になったかのように固まってしまう私。



これからずっと…

毎日、こんなふうに血を吸われるの…?


身が持たないよ…





「…やばいな」

「えっ…」


急にキスを止め、そうポツリとつぶやく空翔さん。




や…やばいって…?


何がやばいの…?






「…お前の血…癖になる」

「え(汗)……うぐぐっ」


今度は、空翔さんに強く抱きしめられながら、肩にキスをされた。



く、くすぐったい…

声でそうだし…



体には、更に力が入る。






「空翔さん!も、もう…」

「まだ…」

「バネちゃん戻ってきちゃうかも!」

「来たっていいじゃん」

「良くないですっ!見られたら…やばいですよ!」



まだ子供なんだし!





「…なんで?別にいやらしいことしてるわけじゃない。ただ、ヴァンパイヤとして…お前から血を貰ってるだけだ」

「そ、そうですけど…」


そうなんですけどっ





「お前もしかして…この行為が、いやらしいことだと思ってるだろ?」

「なっ…///ち、違…」

「へえ。お前って結構変態?」

「…チガイマスっ!」

「だって今…」

「違いますってばっ!!!!私は…」

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