一途な彼は俺様モンスター
パシャパシャ


バザーンっ…





「冷たい~」

「キャハハ」



レンタルした浮き輪とボートを持って、私たちは海の中へ…


バネちゃんと私は、海の水をかけ合いはしゃいでいる。







「あ~極楽♪」

「風呂か」


浮き輪に乗ってプカプカと浮く真由子さんと、それに突っ込む楓雅さん。





「・・・・」


そして…

無表情で、ただ海に入っているだけの空翔さん。

その顔は、全く楽しんでいない顔…








「…楽しくないですか?」

「いや…すっごい楽しんでる」



嘘だ。

この無表情の顔は、楽しんでないよ。






「パラソルに戻っててもいいですよ?」


そもそも、海ではしゃいで遊ぶタイプじゃないもんな…

私たちに付き合ってもらうのは、悪いよね…






「いや、いい」



パシャっ



「あっ…」



空翔さんに、顔に水をかけられた。






「やめてくださいっ」

「ハハ」
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