一途な彼は俺様モンスター
あれから、小一時間ほど海で遊んだ私たち…

お腹が空いてきた頃、一度海からあがることにした。





「お前…海藻わすれてるぞ」

「い、いらないですよっ」

「ハハハ」


海から砂浜にあがるまでの間、空翔さんにからかわれる。

横で楓雅さんが笑った。



そして一度パラソルに戻り、財布を持って海の家へ…



まだ濡れた足で砂浜を歩くと、足に砂がくっついてくる。

さっきタオルで拭いた髪を海風が揺らし、ほのかに潮の香りがした…






「いらっしゃいませ~」


そして、海の家の賑やかな雰囲気と、おいしそうな匂い。


海って…本当に楽しい。

来て良かったと、心から思った…





「浅海ちゃん何にする~?♪」

「うーん…どうしよう」


真由子さんに聞かれたけど、色々あって迷っちゃうな~

最近の海の家って、なんかおしゃれでメニューもたくさんあるし。


海の家=焼きそばとかだったけど、

ここにはココナッツカレーとか…ロコモコとか…ハワイっぽいものが多いなぁ。


うーん。

やっぱり迷っちゃう…









「誰か!誰か助けてくださいっっ」




!!?



その時…

外から、女の人の叫ぶ声が聞こえた。
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