一途な彼は俺様モンスター
真由子さんが、お母さんに近づいてそう言った。
「はい!ありがとうございました!本当になんてお礼を言ったらいいか…」
「いえ…お礼なら…」
…。
真由子さんが私の方を見たが、私は静かにを横に振った。
「…お大事に」
「本当にありがとうございます!」
お母さんはそう言って真由子さんに頭を下げて、男の子と救急車に乗った。
その姿を見つめている私の隣に、真由子さんがやってくる…
「…ありがとう。私のこと黙っててくれて…」
「ううん。本当は浅海ちゃんのおかげだけど、よく考えたら真実を言うわけにいかないね…あなたの息子が助かったのは、浅海ちゃんの血を飲んだからですよ…なんて…信じてくれるわけないし…信じてくれたとしても、騒ぎになるだけよね」
「せっかく楓雅さんとバネちゃんが、風を起こして野次馬に見られないようにしてくれたし…」
あんなとこ見られたら、きっと騒ぎがもっとひどいことになってた…
「真由子!」
「…楓雅」
すると、楓雅さんとバネちゃんが、心配そうに私のもとへやってくる。
「お疲れさま。大丈夫?」
「平気よ。浅海ちゃんのおかげで、あの子助かったわ」
「すげー!」
「さすが浅海様デスッ♪」
3人に誉められ、照れくさくなる。
すごいこと…なのかな。
なんだか、まだ私があの男の子を助けた実感がないよ…
自分の血を分けた私よりも、
汗だくになって処置をした真由子さんの方が、よっぽど立派な気がするよ…
「あ、空翔様!」
!
すると、空翔さんが白い箱のようなものを持って現れた。
さっきまで近くにいたような気がしてたのに、いつの間にかいなくなってた…
どこか行ってたのかな…?
「手出せ…」
!
「はい!ありがとうございました!本当になんてお礼を言ったらいいか…」
「いえ…お礼なら…」
…。
真由子さんが私の方を見たが、私は静かにを横に振った。
「…お大事に」
「本当にありがとうございます!」
お母さんはそう言って真由子さんに頭を下げて、男の子と救急車に乗った。
その姿を見つめている私の隣に、真由子さんがやってくる…
「…ありがとう。私のこと黙っててくれて…」
「ううん。本当は浅海ちゃんのおかげだけど、よく考えたら真実を言うわけにいかないね…あなたの息子が助かったのは、浅海ちゃんの血を飲んだからですよ…なんて…信じてくれるわけないし…信じてくれたとしても、騒ぎになるだけよね」
「せっかく楓雅さんとバネちゃんが、風を起こして野次馬に見られないようにしてくれたし…」
あんなとこ見られたら、きっと騒ぎがもっとひどいことになってた…
「真由子!」
「…楓雅」
すると、楓雅さんとバネちゃんが、心配そうに私のもとへやってくる。
「お疲れさま。大丈夫?」
「平気よ。浅海ちゃんのおかげで、あの子助かったわ」
「すげー!」
「さすが浅海様デスッ♪」
3人に誉められ、照れくさくなる。
すごいこと…なのかな。
なんだか、まだ私があの男の子を助けた実感がないよ…
自分の血を分けた私よりも、
汗だくになって処置をした真由子さんの方が、よっぽど立派な気がするよ…
「あ、空翔様!」
!
すると、空翔さんが白い箱のようなものを持って現れた。
さっきまで近くにいたような気がしてたのに、いつの間にかいなくなってた…
どこか行ってたのかな…?
「手出せ…」
!