金恋~カネコイ~
眉毛をハの字にして
眉間にシワを寄せている
俺の隣には・・・
綺麗に髪を編みこみにしている頭を
両手で掴み、
動揺しまくっていた。
「わ、私がッ!?
嫌ァァァッァァアアアアアアアアアアアアア~!」
嫌ァァァァァア
嫌ァァァッァアアア
嫌ァァッァアアアアアア!
山に声がこだまする。
「俺の立場はどーなんだよッ!
つか!俺も結婚なんかしたくねっぇぇぇええええー!」
したくねぇえぇっぇー
したくねぇぇえええええ
したくねぇぇっぇぇえええええ!
俺の声も山にこだまする。