金恋~カネコイ~

重い体を無理やり
引きづり階段を下りた。


ん?

親父が下を向いて
ダイニングのイスに座っている。


「親父?飯。」


聞こえてない?
親父は反応をしない。


「親父、聞いてんの?」


はッ!と意識が戻ったみたいに
こっちを見た。


「あ・・・秋。
おはよう。」


いつもの親父らしくない。
いつもだったら
「おはよう~♪
ご飯できてるよぉ♪」
なんてテンション上げアゲなのに。



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