金恋~カネコイ~
=夢子side=
……あれ?私、いつのまに?
目を覚ますと、私の目の先には
あの生意気な男が居た。
「おッ、起きたな?」
私の方に近づいて来る。
「もう熱はねぇーみたいだな。」
手を伸ばし、おでこに触れる。
ドキッ――
(・・・ドキッって!?)
「さ、触らないでくださる?」
「ハァ?こっちは看病してやってんだろ?
変なことなんてしねぇから、大人しくしてな。」
「しょうがありませんわね。」
(そんなこと言いたいわけじゃないのに・・・)
「ふッ、可愛くねぇー。」
生意気な男は笑う。
ポッ♡
顔が紅潮するのがわかる。