かっこよくいさせて!
学校について見ると、俺達と同じ新入生であろう人がたくさんいた。
皆が集まってる理由は張り出されたクラス表。
新入生の人達は皆自分のクラスを確認して、
それぞれのクラスに行く。
同じクラスだね、とか、離れちゃったねって言うクラス発表定番のやり取りは、
やっぱり中学とかと比べてかなり少なく皆すぐに自分のクラスに向かってた。
「うっわ、さすがにこんな遠くちゃ見えねぇなぁ。
ここで待ってろ。ちょっくら見てくるわ」
「あ、うん。ありがと」
なんの躊躇もなく人混みの中を入っていく凉の背中を見送りながら、
お言葉に甘えてのんびり待つ。
って、ありがとじゃないよ!
何さっそく頼ってんの俺!
のんびり待っちゃだめじゃん!!
「きゃっ…!」
ん?きゃ?
後ろを見ると人波にもまれたのか、
女の子が転んで尻餅をついてた。
「だ、大丈夫?!」
そう距離もなかったから、人波を逆流して急いでそのこの方に向かった。