愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
1、お局の逆鱗にふれて異動になりました
お局を怒らせると怖い。
それは、秘書室の人間なら誰でも知っている。
だが、怒らせてしまう馬鹿な人間もいる。
それは他の誰でもない私だ。
私、早瀬瑠璃は三日前に社長秘書の逆鱗に触れ、海外企画室に今日12月24日付けで季節はずれの異動となった。
★
そのオフィスの存在は今月まで知らなかった。
身分証のカードを何度かざしてもその扉は一向に開く気配はない。
扉を叩き壊したい気分だった。
「これじゃ早く来た意味ないじゃない」
思わず溜め息が出る。
始業時間より1時間も早く来たせいか、オフィスの中に人のいる気配もしない。
「こんなことなら早起きしなきゃよかった」
仕方なく壁にもたれかかって誰か来るのを待つことにした。
それは、秘書室の人間なら誰でも知っている。
だが、怒らせてしまう馬鹿な人間もいる。
それは他の誰でもない私だ。
私、早瀬瑠璃は三日前に社長秘書の逆鱗に触れ、海外企画室に今日12月24日付けで季節はずれの異動となった。
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そのオフィスの存在は今月まで知らなかった。
身分証のカードを何度かざしてもその扉は一向に開く気配はない。
扉を叩き壊したい気分だった。
「これじゃ早く来た意味ないじゃない」
思わず溜め息が出る。
始業時間より1時間も早く来たせいか、オフィスの中に人のいる気配もしない。
「こんなことなら早起きしなきゃよかった」
仕方なく壁にもたれかかって誰か来るのを待つことにした。
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