愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
「あれ、颯は帰ったの?」
室長代理室から誉が顔を出すと、ニコッと笑顔で伝えた。
「はい。用事があるようで先程帰りました」
「参ったな。明日の打ち合わせ資料の訂正が入ったんだけど」
誉はスマートフォンを無造作に取り出すと、手で何か操作して耳に当てた。
私は慌てて彼の腕に触れる。
「待って下さい。一ノ瀬さんから資料のファイル預かってます」
「じゃあ、今すぐ見せて」
誉に促されるまま自席のPCを立ち上げ、ファイルを開く。
すると、彼はメガネを外して私の背後に立った。
「ここの数値変更して」
屈んで画面を指差しながら、誉は私の耳元で囁く。
彼の甘い香りと、甘く低い声に自分の身体が固まるのがわかる。
心臓に悪すぎる。
室長代理室から誉が顔を出すと、ニコッと笑顔で伝えた。
「はい。用事があるようで先程帰りました」
「参ったな。明日の打ち合わせ資料の訂正が入ったんだけど」
誉はスマートフォンを無造作に取り出すと、手で何か操作して耳に当てた。
私は慌てて彼の腕に触れる。
「待って下さい。一ノ瀬さんから資料のファイル預かってます」
「じゃあ、今すぐ見せて」
誉に促されるまま自席のPCを立ち上げ、ファイルを開く。
すると、彼はメガネを外して私の背後に立った。
「ここの数値変更して」
屈んで画面を指差しながら、誉は私の耳元で囁く。
彼の甘い香りと、甘く低い声に自分の身体が固まるのがわかる。
心臓に悪すぎる。