愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
 早く彼女作ってお家で朝食作ってもらえばいいのに。

 誉なんか前日に朝食のオーダーしてくるんだから図々しいにも程がある。

 それに従って作ってる私も私なんだけど・・・・。

 でも、1人分作るのも2人分作るのも変わらないし・・・・。

 これって自分に言い訳してるんだろうか?

 そんな事を考えていると、もう11時30分になっていた。

「やばい。この書類、今日の午前中締めなのよね」 

 慌てて出力して封筒に入れる。

「一ノ瀬くん、私、ちょっと経理に行ってきます」

「はい」

 一ノ瀬くんが私を見て軽く頷くと、私は早足で経理に向かった。

 経理の手前でお局とすれ違う。

 何か言われるかと思って構えていたが、彼女はただ笑うだけだった。
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