愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
「・・・・」

 なんだか気味が悪い。

 あの笑いは何だったんだろう。

 経理に書類を提出して居室に戻ると、もう片山くんが戻って来ていた。

「あれ、片山くん早くない?」 

「1人でしたからね。それに、仕事今のうちに片付けようと思って」

「一ノ瀬くんは?」

「僕と入れ替わりでランチに行きました。それより、もうすぐ12時ですよ、ランチの約束大丈夫ですか?」

「あっ、もうそんな時間?行かなきゃ」

 私が慌てて出て行こうとすると、片山くんが呼び止めた。

「瑠璃さん待って。スカーフ曲がってる。うん、これで大丈夫」

 片山くんがにっこり笑う。
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