愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
「お前の同僚、暗号解読のソフト作ってるらしいじゃないか。そのソフト俺に渡せ!」

「はあ?何の事かわからないわ!そんな事言うために私を呼んだわけ?」

「金がいるんだよ。言うこと聞けないなら、この婚姻届役所に提出するけど?」

 高倉が胸ポケットから書類を取り出して広げて見せる。

 その婚姻届には高倉の名前と私の名前が書いてあった。

 きっとお局が私の筆跡を真似て書いたのだろう。

 判子まで押してある。

「私は書いてないもの。そんな書類無効だわ!」

 高倉が私の顎を掴んで、声を荒げる。

「お前の意志なんて関係ないんだよ!ソフトを俺に渡すか、それとも俺の嫁になるか。2つに1つだ」

「誰が従うか!」

「従うさ。従わなければ、お前の義母にお前の居場所ばらすぞ
。お前の義母は常々言ってたよ。お前を見つけたらソープに売るってな。ソープ嬢になるより、俺の嫁になった方がいいと思わないか」
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