愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
この距離間隔、耐えられない。
早く離れて欲しい。
「あ、有栖川さん近いです」
振り向いて誉を見ることは出来なかった。
振り向けば、彼の唇に自分が触れてしまうのがわかっていたから。
「ごめんね。目が疲れてて画面がよく見えなかったから」
悪びれもせず彼は謝罪するが、離れる気配はない。
こいつわざとやってるんじゃないでしょうね?
「あの……訂正箇所はもうないですよね」
「ああ。それでいいよ。後でファイル送っといて」
優しく告げると、誉は立ち上がって私から離れた。
だが、この時かすかに彼の唇が私の髪に触れた気がした。
びっくりして振り返ると、彼は片山くんと談笑している。
私の気のせい?
考え込んでいたら、午後はずっと外出中だった西島さんが戻ってきた。
「これ、誉と俺からの差し入れ」
クリスマスケーキにチキンに、ピザ、そしてドンペリのピンクのシャンパンを机の上に並べる。
早く離れて欲しい。
「あ、有栖川さん近いです」
振り向いて誉を見ることは出来なかった。
振り向けば、彼の唇に自分が触れてしまうのがわかっていたから。
「ごめんね。目が疲れてて画面がよく見えなかったから」
悪びれもせず彼は謝罪するが、離れる気配はない。
こいつわざとやってるんじゃないでしょうね?
「あの……訂正箇所はもうないですよね」
「ああ。それでいいよ。後でファイル送っといて」
優しく告げると、誉は立ち上がって私から離れた。
だが、この時かすかに彼の唇が私の髪に触れた気がした。
びっくりして振り返ると、彼は片山くんと談笑している。
私の気のせい?
考え込んでいたら、午後はずっと外出中だった西島さんが戻ってきた。
「これ、誉と俺からの差し入れ」
クリスマスケーキにチキンに、ピザ、そしてドンペリのピンクのシャンパンを机の上に並べる。