愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
「このケーキはどういうこと?」 

「今日はお祝いしていいって誉さんの許可が出たので。瑠璃さんは不思議に思いませんでした?」

「何を?」

 いろいろありすぎてどのことかわからない。

「僕達は今日瑠璃さんが高倉と会うことを知ってました。でも、それはGPSで分かったんじゃなくて、瑠璃さんは忘れてるかもしれないけど、そのペンダントに録音機能がついてたからです。36時間録音可能なんですけど、会社で瑠璃さんが高倉と会った時の会話僕達聞いてたんですよね」

「あっ、じゃあ片山くんがスカーフに触れたのは!」

「ちょっとペンダントの動作確認したんですよ。これからって時に不具合あると困りますからね」

「誠二に戸籍謄本用意させたのも、高倉に俺達の結婚をバラすため」

「高倉が義母と関係してたのって本当なの?」

「ああ。興信所に頼んだら、週1の割合で会っていたらしい。若い男が恋しくなったのかもな」
< 135 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop