愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
いつも父と母の喧嘩の絶えなかった家。
クリスマスにいい思い出なんてない。
それでも、小さい頃は兄が小さなケーキを1個買って来てくれて、ローソクを1本立てて兄と代わり番こにケーキを口に運んだ。
プレゼントはなかったけれど、3歳年上の兄は私にとってサンタさんだった。
兄が中学生になると、その恒例のイベントもなくなった。
涙が零れ落ちそうになるのをなんとかこらえて、フォークを口へ運ぶ。
今日、瓶底メガネをしてきて良かった。
おかげで涙はわかりにくい。
「とても美味しいです。ドンペリとの相性もバツグン」
そう感想を口にしながら微笑むと、誉が私のグラスにドンペリを注いだ。
「喜んでもらえてよかった」
お酒は好きではないが、ドンペリのロゼは淡いピンクで見てるだけでテンションが上がる。
クリスマスにいい思い出なんてない。
それでも、小さい頃は兄が小さなケーキを1個買って来てくれて、ローソクを1本立てて兄と代わり番こにケーキを口に運んだ。
プレゼントはなかったけれど、3歳年上の兄は私にとってサンタさんだった。
兄が中学生になると、その恒例のイベントもなくなった。
涙が零れ落ちそうになるのをなんとかこらえて、フォークを口へ運ぶ。
今日、瓶底メガネをしてきて良かった。
おかげで涙はわかりにくい。
「とても美味しいです。ドンペリとの相性もバツグン」
そう感想を口にしながら微笑むと、誉が私のグラスにドンペリを注いだ。
「喜んでもらえてよかった」
お酒は好きではないが、ドンペリのロゼは淡いピンクで見てるだけでテンションが上がる。