愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
「すごくキレイ!」

「赤ちゃんが生まれたら飾って下さいね」 

 片山くんがにっこり笑ってウィンクする。

「・・・・」

「じゃあ、来年早速使うことになるかもな?」 

 私が返答に困っていると、誉がすかさず助け船?を出してくれた。

「え?じゃあ、もう瑠璃さん妊娠してるんですか?」

 誉の言葉を早合点して一ノ瀬くんが聞いてくる。

 そんな一ノ瀬くんの頭に西島さんがげんこつをお見舞した。

「お前、本当に彼女いるのか?24日に再会したばかりなのに、なんでもう妊娠してるの分かるんだよ?」

「あっ・・・」

 しまったという顔をして、一ノ瀬くんが黙り込む。

 どうやら彼は無線と武道以外はあまり興味がないらしい。

「まあ、時間の問題だな。今夜あたり子作りしちゃおうか?」

 誉も一ノ瀬くんの発言を受けて、私をからかう。
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