愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
「俺様でエロくて意地悪だけど誉が良いの。誉が好きなの。だから、逝かないで!」

 誉にギュッと抱きつく。

「勝手に殺すなよ」

 突然声がして、誉にデコピンされた。

「痛い!・・・なんで?」

 額を押さえながら誉を見ると、奴は笑っていた。

「まだ死んでない。早合点するな。出血はしたけど、脳震盪起こしただけ。今日は念のため検査入院。お前、ショックで気失ってて聖が来たのも覚えてないだろ?でも、いいこと聞いちゃったんだけど」

 誉がニヤニヤする。

「たまには怪我するもんだな。すっごい愛の告白聞いちゃった」

 誉の眼が悪戯っぽく光る。

「・・・・」 

「もう一回言ってくれない?」
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