愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
「誰が言うか!そもそも愛の告白なんてしてない!」

 ムキになって否定すると、誉は苦笑した。

「本当、素直じゃないな。じゃあ、俺が言おうか?」

「何を?」

「俺には今も昔もお前しかいない。だから、お前を置いて先に死にはしない。地獄へ行っても必ずお前のところに戻る。約束する」

 真摯な瞳で告げると、誉は泣きたくなるくらい優しいキスをした。 

「約束破ったら殺す」

 好きという気持ちが熱となって伝わる。

 そのせいか段々キスが深くなる。

 触れるようなキスから貪るようなキスへ。

 どうしよう。

 まだまだ足りない。

 誉が足りない。

 もっと誉が欲しい。
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