愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
「何が初めましてだ。わからないわけないだろ。馬鹿じゃないの」

その冷ややかな眼差しに、ビクッとする。

 やっぱり誉にバレてた。

 でも、その前にこの状況は?

 お、落ち着いて考えよう。

 まず自分の衣服を確かめる。

 上は男物のパジャマで下は下着のみ。

 これってどうなの?

 何かあったの?

 もしかしてやっちゃったの?

 経験ないからわからない。

 頭を抱えながら一人パニックになっていると、誉はクスクス声を立てて笑い出した。

 「顔、百面相してる。何もないよ。ほんと馬鹿だね。酔いつぶれた女襲うほど鬼畜じゃない。それとも何かあった方が良かった?」
< 18 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop