愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
「ちょっと勝手に決めないでよ。誉なら他にお願いできる相手たくさんいるでしょう?」

「瑠璃は今のこの状況わかってる?断れないよ。それに他の女は面倒なんだ。イエスと言うまでずっとベッドで過ごしてもいいけど」

 誉は私の顎に手をやるとその綺麗な顔を近づけた。

 え?

 このままキスされる!

 ギュッと目を閉じると、鼻に生温かい感触。

 誉が私の鼻にキスした。

 でも、彼が私から離れる様子はない。

「いいと返事をしないと、このまま本当に食べちゃうけど」

 いいのかな?

 誉の眼が悪戯っぽく笑う。

 彼はいきなり私のパジャマのボタンを外し、私の胸元の手術跡に口づけた。

「・・・・」

 あまり衝撃的で心臓が止まるかと思った。
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