愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
 ここ2年程そんな余裕もなくて行っていない。

 手術してから今まで普通に生活出来てるし。

「行ってないのか?馬鹿にも程がある」

 誉は私に言葉に呆れたのか、わざとらしく深い溜め息をついた。

「馬鹿って言わないでよ。こっちだって高倉のアホ息子から逃げたり、職探しで忙しかったの」

「そんな言い訳してまた心臓に穴開いてたらどうするの?」 

「もう開きません!」 

「そんな変な自信いらない。ほら、病院行くよ」

「ちょっと、1日会社休むつもり?西島さんに怒られるよ」

「有給取ったから大丈夫。それに、役職的には俺は親会社の常務取締役であいつより上。親友だし問題ない」

「いや・・でも・・・」
 
「そんなに病院が嫌なら、俺が服脱がせて直接雑音がするか確かめてもいいけど」

 それも楽しいそうだな。

 奴の瞳が悪戯っぽく笑う。
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