愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
「これ、GPS機能がついてて、うちのメンバのみ携帯で瑠璃さんの位置情報が誤差15センチっていう正確さでわかるんです。ミサイルとかの誘導に使うのと同じコード使ってて。他にも遠隔操作で会話を録音したり、あと瑠璃さんの生体情報が入ってて、血圧とか呼吸の回数も測定出来て、僕たちも瑠璃さんの体調がわかるんですよ。まあ、他のメンバもハートじゃないですけど同じの持ってるんでシャワーの時とかもずっと身につけてて下さい」

 片山くんが嬉々とした顔で語る。

 こういうところは理系男子だな。

 でも、ミサイルとかの誘導って・・・・それ民間で使用していいの?

 軍事機密なんじゃあ?

 箱の中からペンダントを取り出すと、片山くんは誉に手渡した。

 誉は渡されたペンダントの強度を確認すると、私の首にそれをつける。

「あと、そのペンダント外せるのは誉さんか僕だけなんで。NASAが開発した金属使ってるんで、チェーンソーでも切れません。誰かに拉致されても絶対に外れませんから」

 片山くんは自信満々に説明してくれる。
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