愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
「・・・あっ・・」

 甘い痺れが私を襲った。

 それから下にはいていた下着を脱がされると、緊張で身体が固まった。

 怖くて誉にしがみつくと、彼はわたしを安心させるかのように笑って言った。

「俺がいるから怖くない。痛いかもしれないけど、その時は俺に噛みつけばいい」

 誉はそう言うと、私を気遣いながらゆっくり身体を重ねた。

 その痛みに耐えられなくて、私は誉の背中を引っ掻いて、彼の肩に思い切り噛みついた。

 誉も痛かったのか、顔をしかめる。

「お前、容赦ないな」

 誉は苦笑しながら私をぎゅっと抱き締める。

 彼の身体は温かい。

 この温もりに慣れてしまったら、もう二度と手放せなくなりそうだ。
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