愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
9、これは俺の勲章です
 あのエロ大魔王!馬鹿!鬼畜!スケベ! 

 カタカタ、カタカタ、カタカタ、バン!

 エロ大魔王!馬鹿!鬼畜!スケベ!

 カタカタ、カタカタ、カタカタ、バン!

 今朝もオフィスにキーボードを叩く音が響く。

「瑠璃さん、おはようございます。今日もなんか荒れてますね。体調はもう良いんですか?無理しないで下さいよ」

「体調は良いんだけどね。誉の馬鹿が・・・」

「誉さんを馬鹿なんて言えるの瑠璃さんくらいですよ。今度は何があったんですか?」

「片山くん、聞いてくれる。朝から誉に・・・・あっ」

 こないだみたいに話そうとして、慌てて口をつぐむ。

 今朝のはさすがに言えないよ。

 思い出すだけで恥ずかしい。

 朝から誉にクタクタになるまで抱かれ、逃げ出してきたのだ。
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