大っ嫌いなアイツに恋をした。



「また喧嘩してんの〜?凝りねぇなお前ら。」



その声に振り返ると、呆れたように笑う一人の男子が立っていた。



「宮村!聞いてよ橘が…っ!」


「はぁ?お前だろバカ!」



「はいはい。どーせ悠月が先にふっかけたんだろーけどさ。」



さすが宮村!
分かってらっしゃる!!


彼の名前は宮村和樹(ミヤムラカズキ)

橘と似たような髪色。
だけど、チャラいって感じはなく部活のバスケを頑張る好青年って感じでどこか爽やか。

端正な顔立ちの宮村もまた橘と同じく人気者ですごくモテる。



「橘も宮村を見習ってほしいぐらいだよ!何であんたがそんなにモテるのかわけわかんない!」


「はぁ!?テメェ……っ!」



「はいはい!もうおしまいっ!いつまでもあんたたちの幼稚な喧嘩見てらんないから。」


そのとき、愛美の仲裁でくだらない言い合いが終了した。




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