大っ嫌いなアイツに恋をした。
……い、今すぐ!?
《何言ってんの?授業始まってんでしょ!》
そう、書いて後ろに紙をおこうとしたとき
「センセー、腹痛いんで保健室行きまーす」
後ろからそんな声が聞こえた。
う、ウソでしょ本気…!?
そんなあからさまな嘘なんかバレるにきまって……
「おお、わかった。無理するなよ」
って、先生バカ!?
こんなのウソだってみんなはきっと気づいてる。
でも、先生は何事もなかったかのようにまた黒板を書き始めた。
少し後ろを向くと、橘はあたしに身を寄せて……
「早く来いよ?」
そう、低く呟いた。
固まって何も反応出来ないでいると、橘はそそくさ教室を出て行った。
ど、どうしよ……