大っ嫌いなアイツに恋をした。
今、あたしも教室を出たらもっと疑われるよね……
でも、行かなくてすっぽかしたりしたら後が怖い。
行けなかったの〜ごめん!
って可愛く言うとか……
ううん、ダメだ。
アイツのことだ行かなければこの前みたいな拷問が待っているに違いない。
しょうがないな……
ゆっくり手を挙げると、先生があたしに気づいた。
「おっ、なんだ笹原。この問題解きたいのか?」
「……えっ?」
いやいやいや、どうしてそうなるの!?
いいぞ〜前に来い、なんて言う先生に言い訳の言葉も見つからなくて焦っていると……
「先生、美優が熱っぽいので保健室連れて行っていいですか?」
隣の席に救世主現れました。