大っ嫌いなアイツに恋をした。


振り返ると、首にタオルをかけた宮村がいた。


「ま、まさか〜!あ、アイツ彼女作らないとか言ってウソついてさ!さ、最低だよ!」


ハハッと笑ってみせると宮村は何やら微笑んできた。


「ウソじゃねぇよ。アイツ彼女いねぇから。あの子は…遊び相手ってところだろ。」


そ、そうなんだ……

って、遊び相手……!?


そっちの方が最低じゃん。



「ホッとした顔してるな。好きなの?悠月のこと」


なんて、あたしに顔を近づけてニヤリと微笑む宮村。

その距離が近く、思わず恥ずかしくなって俯く。



「な、何でそうなるの!?そんなわけないでしょ!あたしは…まだ永見先輩が……」


そこまで言って口を閉ざした。



「永見先輩ねぇ……あの人バスケは上手いけどあんまり良い噂きかねぇな。振られてよかったんじゃない?」



なっ!!

宮村も橘みたく、案外イジワル!?



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